彼との出会いは、29歳の秋でした。会社員で事務だった私は出会いという出会いがありませんでした。
そして、大学生の時は理系で実験を繰り返す日々。当然のごとく男性との出会いはないです。
周りの大学生の時の同期生たちは、勉強オタク、理系女子という感じであまり恋愛に興味はなさそうだし、私も恋愛対象として捉えていませんでした。久しぶりに幼馴染の親友から連絡があり、飲みに誘われました。
そこで、彼女の所属するネットのサッカーサークルのマネージャーが人手不足なので、活動に参加しないかと誘われました。私は、幼少期にサッカーを習っていたので、サッカーの知識はそれなりに持っているし、サッカー観戦はよく行ってるし、最適だと勧められたんです。
仕事や理系関係から気分転換がてらに参加することに決めました。そして、そこのネットのサッカーサークルに今の旦那となる彼はいました。
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彼への印象の変化
一つ年上の先輩の彼は、最初の印象は最悪でした。普段の練習ではすれ違いだったのか、合宿ではじめて顔を合わせました。何台かの車に別れて目的地へと行く予定だったのですが、彼が出すはずの車がいくら待っても来ませんでした。
他の先輩が電話をかけたら、今起きたとのことで1時間遅れの集合でした。いじられキャラなのか、みんなに謝っているもののヘラヘラとした感じでした。
でも、それから数回会っているうちに自分の意見をかなりしっかり持った人だということがわかりました。将来の自分のビジョンやサッカーについての考え方など、感心する話が多かったです。ここでは、恋愛感情というより尊敬といった感じでした。
彼との距離が近づいたとき
サークル以外では、会うこともなかったのですが、ある日突然飲みに誘われました。しかも二人きりで、でした。ちょっとドキドキしましたが、終電を逃しその近所に住む私を呼び出しただけでした。それでも、話は盛り上がりとても楽しい時を過ごしました。
それから、二人で飲みに行くことが多くなり、彼の方から正式に交際を申し込まれました。その時には、私も彼のことを好きになっていたと思います。
初めての昼デート
付き合いだしてから、初めての昼のデートに行った時のことは今でも忘れられません。
集合は、新宿駅の南口と言われました。新宿は私は、訪れた子ことのない街でした。駅について、案内表示通りの南口に行き、待っていました。でも、いつまでたっても彼はきませんでした。電話をしてみると、彼も南口にいるとのことでした。
電話を片手に、どこを見ても彼の姿を見つけることができません。そのうちに、彼の電話が充電切れで繋がらなくなりました。どうしようかと悩んでいると、向こうから彼がやってきました。どうやら彼は新南口にいたようです。
彼も、土地勘が無いようで二人で田舎者は東京に来てはいけないと笑ってしまいました。その後は、映画を見て、おしゃれなバーに行きました。でも、もう都会でのデートは懲りごりだと思いました。
結婚決意は彼の優しさ
その後、喧嘩をしては危機を迎えたりを何度か繰り返しましたが、6年付き合いました。お互い社会人になり、仕事も順調でした。そして、彼の方からプロポーズを受けました。一緒に暮らすとなると、私は職場が遠くなり退職しなければいけないので、もう少し待って欲しいとお願いしました。
でも、彼は職場に転勤を願い出て、私が職場に通い易いところに住めるようにしてくれました。そんな彼の私への思いと、優しさに心が動かされ結婚を決意しました。
結婚後の彼も優しいです
結婚後、子供を授かり今では彼は優しいお父さんです。でも、優しさを出す場面がちょっと空気が読めないようなところがあって苦労します。例えば、今日は仕事が急に代休になったから家でいろいろ手伝うよと言ってくれます。
庭の木を切ると言ったり、子供の面倒を見ると言います。でも木を切ったあとの片付けは私がしなくてはならないし、私にも予定があります。子供もそんな日にかぎって、学校が土曜授業の日だったりするんです。家族のことをもう少し理解してから、その優しさを出して欲しいです。(涙)
でも、そんな優しさがあるから憎めないです。私が子供にカリカリ怒っていても、子供にとっては優しいパパという逃げ場があるし良いバランスで家族が成り立っているんだなとつくづくこれを書いている今、感じます。
今回は友人に誘われて、旦那となる人と出会えたわけですが、みんながみんが友人から良い話を貰えるとは限りません。
さらに私の友人の中には、結婚相談所を利用して良い旦那さんを見つけた子もいました。
その話を聞いた時、「今の時代は色んな出会い方があるんだなー」と感心してしまいました。
理系女子だった私なんて出会いの無い人種の代表格でもあると思うんです。そんな出会いとはかけ離れたジャンルに身を置く女性・男性にとっては、ネットや婚活サイトを上手く使うべきなのかもしれないと考えさせられました。