28歳女性がインド人男性と交際から結婚したのに両親の反対で離婚に【体験談】

私は現在20代後半(28歳)の女性です。
顔はとても地味でメイクをしてものっぺり日本人顔は変わらず、よく存在感がないと言われる程、影が薄いです。
体型は細身ですが胸もお尻もある訳でもなく、ただ不健康そうに痩せています。
こんな私は本当にモテなくて、しかも人付き合いが苦手なので好きな人が出来ても告白出来ずに、片思いのまま終わっていました。

そうして20代の半ばまで過ごして、このまま今勤めている会社の事務員として、独り身で人生が終るのだろうなと思っていたんです。
そんな私が国際結婚を決意したのは、一重に「折角出来た恋人を逃したくない」という気持ちからでした。
このチャンスを逃せばもうずっと男性との出会いはないだろうと、本当に必死だったんです。
勿論彼が大好きだと言う気持ちもあったのですが、その時はただただ「結婚したい」と心が急いていました。

 

相手はエリートインド人

相手は、インド人です。
20代半ばで、日本には仕事で来ていました。
3年間だけ日本の企業に在籍しているようで、英語も日本語も話せる上に会社も大手といったエリートです。
純インド人な顔立ちですが、そのエスニックな雰囲気が恰好良くて、日本人男性にはない所だと思いました。

 

 

性格は一途でちょっと強引、でも頼りない私をぐいぐい引っ張っていってくれるので、男らしい所も素敵だと思っていたんです。
実家はインドでも結構なお金持ちで、写真を見せてもらいましたがすごく綺麗で大きな豪邸でした。
こんな素敵な男性と付き合っているという事が私自身、信じられませんでした。

 

 

出会いは電車の中でした

ある時、仕事帰りの電車の中で、男性に絡まれてしまいました。
時間は22時過ぎ、残業して疲れて椅子に座ってうとうとしていたら、隣に座っていた酔っ払いの年配男性がすごくこちらに絡んでくるんです。
無視していたら肩を組まれて、どうしようと思っている時に止めに入ってくれたのが彼でした。

絡んできた年配男性に流暢な日本語で「ご年配の方に失礼だとは思いますが、女性が恐がっているからもうやめて下さい」と言ったのです。
丁寧な物腰で年配男性も冷静になったのか「悪かったな」と言って電車を降りていきました。
私は、周りの乗客は見て見ぬふりだったのに、この人は紳士的に助けてくれたと、そこで一気に好きになりました。

 

ぼーっと彼の顔を見つめていると、ニコッと笑って「もう大丈夫ですよ」と言ってくれたんです。
そうしたらふいに涙が出てきて泣いてしまって、彼は私が泣きやむまで隣に座っていてくれました。
その時、私の降りる駅になって、慌てていたら彼が「良かったら送りましょう」と家の近くまで送ってくれたんです。
ここを逃せないと思い、一世一代の勇気を出して彼に「お礼をしたいので連絡先を教えてください」と言いました。

 

 

出会って1週間で交際・1ヶ月でプロポーズ

彼に連絡先を教えてもらい、その間電話やメールを沢山して、会社帰りに会ってデートもしました。
そして1週間後に交際を申し込まれ、そのまま付き合っていたんです。

 

 

彼は紳士的ですが強引な面もあって、でもそこが好きだなと思って尊敬していました。
プロポーズは交際から1ヶ月後、まだ親にも紹介していないのにと思いつつ、嬉しかったです。

 

 

両親に会ってもらって、最初は父も母も反対だったんですが、年収や家柄も彼の性格も含めて「この人なら大丈夫だ」と言ってもらえました。
夏季休暇に彼と、彼の母国へ行って彼のご家族にも挨拶をしたのですが、しかしご両親の意見で国際結婚がダメになってしまったんです。

 

 

一度は別れる事に

彼のご両親は私を見た瞬間、顔をしかめました。
日本人が来るとは知らなかったようで、挨拶もそこそこに彼から「ごめん、両親と話し合うから、ホテルで待ってて」と言われたんです。

 

 

話し合いは長くかかったようで、彼が戻ってきたのは翌日の昼でした。
そこで彼から「両親から、国籍と家柄の違う嫁は受け入れられない事で結婚を反対された」と言われました。
更に彼には実は両親の決めた許嫁がいたようで、そちらとの結婚をしろと急かされたんだそうです。

 

 

彼も許嫁がいるとは知っていたものの会った事がなかったようで、親の決めた結婚をしたくないから日本に来たとも言っていました。
でも彼は「両親の言う事は絶対だから」と、そこで別れを告げられたのです。

 

傷心のまま単身日本へ

インドへ滞在していたのは2日だけ、空港へは彼は見送りに来てもくれず、ただメールで「ごめんね、愛していたよ」とだけ来ました。
やけにあっさりしているのは、ご両親に逆らえない上に私の家柄は中流家庭なので釣り合わない事を、心の中で思っていたからでしょう。
悔しいと言う気持ちよりも折角の結婚のチャンスを逃したという気持ちが強く、ただ茫然としていました。

 

失敗の原因は彼のご両親

彼が別れた数日後にまた日本へやってきて「日本で暮らすから君と結婚したい」と言ったのです。
私は両親より許嫁より私を選んでくれた事が嬉しくて、すぐ籍を入れました。
そして彼と私と2人で日本で結婚生活を送っていたんですが、結婚半年後に彼の両親が日本へやってきました。

 

彼は両親を説得できず、こっそり日本に来たようで、彼のご両親はすごく怒って今すぐ離婚しないと勘当だと言ったんです。
彼は悩んだようですが、家を捨てきる事は出来ずに、その場で離婚をする事になりました。

 
私はもう、何が何だか解らなくて、言われるがまま離婚届に判を押し、それと共に去っていく彼とご両親を止める事は出来ませんでした。

 

国際結婚は当人同士が良いならした方がいい

あれからは新しい恋を見つける事もなく過ごしています。
よくよく考えてみると、やっぱり彼には両親よりも私を取ってほしかったなと思いました。
結局失敗に終わってしまった国際結婚ですが、私としては「結婚する当人同士が良いと思ったら、国際結婚したほうがいい」と思うのです。

 

私も付き合っている間から色々な文化の違い、宗教や食べ物の違いもあって、悩んできました。
でも結婚したらきっと良い家庭を築けたと思いますし、好きならそのまま結婚した方がいいです。
しかし私のように相手のご両親に反対されて離婚をしないように、なるべく相手のご両親を先に説得した方が上手くいくと思います。