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男性に縁のなかった青春時代
10代の頃の夢は、素敵な男性のお嫁さんになることでした。
私は成人式には、子供を連れていきたいとか、子供の小学校の参観日では、一番若いママとして登場したいとか、本気で考えているようなタイプでした。
計画が狂い始めたのは、私が女子校、女子大に通ったあたりからかも知れません。学内にもちろん出会いはありません。しかし、積極的に合コンに行くようなタイプではなかったため、男性とお付き合いをすることなく社会に出ることになってしまったのです。
結構モテた20代
大学を卒業し、無事就職した私でしたが、相変わらず彼はいませんでした。
全くモテなかったかといえばそうでもなく、むしろ良く男性からは告白されることがありました。
でも、おかしいことに、告白してくる男性に限って、全く私のタイプでない人ばかりなのです。
彼氏は欲しいと常々思っていたのに、ちょっといいな、と思う人はすでに彼女や奥さんがいたり、自分には見向きもしてくれません。そして、自分のタイプではない男性ばかりがどんどん寄って来るのです。何かの呪いかと思えて来るほどです。
今思うと、多分私の態度にも何か原因があったのではないかと思いますが、その頃の私には知る由もないのでした。
20代後半で焦り始める
こんなはずじゃないと焦り出したのは20代も後半になった頃です。20代前半の頃は、まあ、それでもそのうち自然に運命の人と出会って結婚することになるんだろう、と軽く考えていました。
しかし、キャリアを積み、仕事することが楽しくて仕方なかった私は、いつの間にか職場と自宅を往復するのみの生活になっていました。最後にデートしたのはいつだっけ、と思ってとても悲しくなり、積極的に彼氏を探そうと決意したのです。
婚活の道は険しかった
私がまず始めたのは合コンでした。同じ年くらいの女の子達と、週1位のペースでどんどん新しい出会いをん求めていきました。合コン自体はいつも楽しいのですが、不思議なことに男性とは友情ばかりが芽生えてしまい、一向に彼氏ができません。告白されることもあったのですが、やはりタイプでない人からばかりなのです。共に合コンへと繰り出していた戦友達は、どんどん彼氏を見つけていって、私はひとりぼっちになってしまいました。
もしかして、結婚できないかも、と思い出した30代
彼氏探しに疲れ果てた私は、無理に誰かを探すのを諦めました。仕事に打ち込んで、楽しく輝いていれば、きっと良い人を引き寄せるに違いない、と思い、仕事に没頭していきました。気がつけば30代になっていました。まさか自分が30代まで独身でいるなんて思っていなかった私は、もう一生一人なのではないかと怯えるようになっていました。
このまま怯えているなら、と思い切って有料のお見合いサイトに登録してみました。おかしな出会い系サイトだと嫌なので、それなりの値段のするサイトの一年会員になったのです
なかなか現れない運命の人
登録をした瞬間、信じられないほどの数のメールを男性から頂きました。私ってまだ、行けるんじゃない?と一瞬余裕ができましたが、一年限定の会員登録です。この一年で、絶対運命の人に出会いたいと思っていました。
数あるメールの中から、自分の条件にあった方を数名選び、何度かメールのやり取りをしました。数人と平行してやり取りをしたので、何だか微妙な気分でした。メールのやり取りばかりで、お会いするまでに発展しなかった方もいらっしゃいましたが、数名の方とはお会いすることができました。
サイトは写真付きでしたし、もともと、気が合いそうな人としかやり取りをしていなかったので、会ってみてガッカリ、という方は殆どいませんでしたが、なかなかロマンチックな関係までには発展しません。本当に自分が結婚できるか不安になってきた瞬間でした。
ついに34歳で出会えた運命の人
私はもう34歳。サイトに登録してから5ヶ月が過ぎていました。当初の情熱は消え失せて、サイトにログインしない日が増えていました。そんな中、ある日偶然に再ログインした時、もらいっぱなしで返信をしていなかった、ある一通の男性からのメールに目を留めました。
メールは感じが良かったのですが住んでる場所が若干遠かったので候補から外していたのですが、その日私はなぜか気まぐれにその人に返信してみようと思いました。すると彼からすぐに返信が来て、トントン拍子にデートの約束が決まりました。34歳の夏のことでした。
この人だとすぐにわかる
初めてのデートはレストランで食事でした。彼は饒舌な方ではありませんでしたが、とても落ち着いて、気配りのできる方で、すぐに私は彼のことが気に入りました。会話の内容が知的だったことも魅力でした。私たちはすぐに次のデートの約束をしました。
「この人は、運命の人だな」とその日の帰り道に私はもう気づいていました。
30代でスピード結婚!
私達が親しくなるのに一週間もかかりませんでした。夏に出会った私達は秋に同棲、婚約しました。彼が慎重派なのに対して私は大胆なタイプなので、性格の違いで意見が異なり喧嘩する、などの小さな問題はありましたが、苦労という苦労をする間もなく私達はあっという間に結婚しました。
もちろん結婚すれば、独身の時のような自由はなく、やりたいことが思うように出来ないこともありますが、このまま独身で人生を終えるのだろうか、と怯えて暮らしていた日を思うと、それは大した問題ではありません。孤独から開放されたので、結婚することは私にとって本当にプラスでした。
今でも恋人のように新鮮
知り合ってあっという間に結婚したので、結婚して子供が生まれて尚、私たちは新鮮な気持ちで今も一緒に過ごしています。今やアラフォーの私の誕生日や結婚記念日などの記念日は、大きなバラの花束を抱えて帰って来てくださる旦那様にはいつも感謝の気持ちでいっぱいです。